トイレその2
その1では「立ち上がる」、「立つ」、「座る」の3つに分けて考えました。
もう少し、細かくみていきましょう。
立ち上がれない時は、まず環境を整えましょう。
例えば、立ち上がる筋力が十分になく、車いすからしっかり立てない時は、車いすの座面の高さを高くする方法や、アームレストを開閉できるタイプの車いすに座ると、少ない筋力で立ち上がりができることがあります。
また、麻痺側の腋下を介助して、立ち上がりを補助するやり方もあります。その方に合わせたアプローチが必要です。
ズボンの上げ下げをするためには、立位を保持する必要があります。
脳梗塞を発症して麻痺を呈すると、ズボンの上げ下げとパンツの上げ下げ(パッドを使用の場合はその調整)が必要です。
このとき気をつけなければならないのは、立位を保持しながらパンツやズボンを上げ下げすると、身体が不安定になりやすいということです。麻痺側のパンツを引き上げるのはさらに一苦労です。繰り返しの練習が必要ですが、習得することは可能です。
座位はとれるけれど清拭ができないときは、ウォシュレットでお尻を洗浄して乾燥させる方法がよいでしょう。ご自身で拭けるときは、状態をみながら一番効果的な拭き方を検討します。
立ち上がり、立位保持、座位からの清拭等に不安がある場合はリハビリステーションうぃずにご相談ください。