立ち上がり
「どっこいしょ」立ち上がりの時につい口にしてしまうことありませんか。
楽に立ち上がるのはどうしたら良いのでしょうか。
座っている時は、お尻の上に背中・肩・首・頭が乗っています。足だけ前の方にあります。立っている時は足の上に背中・肩・首・頭が乗ってきます。
立ち上がりとは、臀部、足部で形成されている支持基底面※1を足部のみに移行する動作です。
(※1身体を支持するための基礎となる底の面のこと 下図 )
では、実際に立ってみます。
- 前屈相→体幹が前に倒れる事で、前下方に移動させます。
足を後ろにひき、前屈みになりましょう。お尻と両足で作られる支持基底面は変わりません。 - 前進相→さらに前方向に移動する事で、重心の位置を足部に移動させます。 両足に重心移動し、お尻が浮いてきます。支持基底面は両足から成り、狭くなります。
- 伸展相→足部の上に重心を留めた状態で、重心を上方に移動させます。
お尻が浮いてきたら身体を起こし、伸びていきましょう。
病気やけがにより、身体の麻痺や足の動きの制限がある方は、身体の動きのコントロールが難しい・足の位置や着き方などが管理しにくい・座り方が不安定など、立ち上がることが難しくなることがあります。
足や身体の関節がスムーズに動き、足の裏などの感覚がわかり、身体の位置が変わった時にバランスが保てることなどが大切です。
加齢による身体の変化でも、これらの機能に不具合が生じることもあります。
楽な動き方を知り、身体に負担をかけないようにしていきましょう。